この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あたしに全部見せなさいっ!~大学編~
第6章 真実を探れっ!

 間もなく教室の明かりがついた。

「あそこで何する気だろ?」
「んー、誰かと待ち合わせ?」
「わざわざこんな場所で?」

 食堂や図書館などの施設ならわかるけれど、人の往来が少ない棟の名前すらない空き教室で?

「怪しすぎる……」

 詩織が深く眉間に皺を寄せる。

「中、覗いてきなさいまりね」
「あ、あたしが? でも相手が来たらバレちゃうよお……」

 中の様子は確かに気になるけどもっ。
 どうしたらいいかわからず、教室から少し離れた踊り場から二人して顔を覗かせ教室をじっと見ていると、反対側からもう一人、誰かが歩いてくるのが見えた。
 待ち合わせ相手がやってきた! 一体どんな人だろうかと凝らした目が凍りつく。
 だってそれは、ついさっきまであたしと一緒にいた人物だった。

「……ゆずちゃん?」

 呆然と呟く詩織の声。
 その声で、シャボン玉のようにあたしは弾けた。

「待ちなさいって!」

 反射的に踵を返して走り出そうとするあたしの腕を、詩織が掴む。思いのほか強い力だった。
 強制的に、動きを止められてしまった。
/126ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ