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TORTURE −対女性拷問者−
第7章 三人目の"彼"
「何と……これは確かに君の甥たちか?」
「はい、透と叶です。まさか身内に犯罪者がいるとは思いませんで……」
「では奴らが活動を控えたのは、トーチャーという大捕物に備えてか」
守矢は悔しそうに頷いた
「この二人、どうしますか。願わくはわたくしめに処分を……!」
「いや、初めて掴んだ手掛かりだ。もうしばらく泳がせておけ」
「は……」
思わぬ敵に、長は衝撃を隠せない
“まさか娘の婚約者が”
自分の甘さに腹が立つ
「ただし、最後は絶対に赦すな。我々を……綺梨を欺いたことを後悔させてやる」
しかし当の本人は、自分の婚約者とその姉の悪事など全く知らなかった
というより、興味がなかった
「で、一般市民の方は主に長の任命した大臣が治めているのよ」
「ほぅ……よく知っているな」
もう恒例になった綺梨の“外の世界講座”を、麗夜はいつものように適当に、それでいて優しく聞いている
「貴方が知らなさすぎなのよ。いくら関係ないからって」
「お前こそ、性行為に関しては赤ん坊並みだろう」
む
クックッ…