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TORTURE −対女性拷問者−
第7章 三人目の"彼"
「どういうこと?」
「“神の代理人”というのを知っているか」
「噂なら……でもちょっと前の話よね?」
「世間的にはな」
その言葉に綺梨は不安を覚えた
「治安部の捜査はずっと続いていたらしい。そしてこの前、手がかりを掴んだ」
「まさか、貴方を狙ってとかじゃないでしょうね」
違いますようにと祈りながら質問する
「勘がいいな、その通りだ」
綺梨の願いとは裏腹に、麗夜はなんてことはないという風だ
「だから俺は動けない。
その代わり、守矢とかいう男がエサになっているそうだ」
「守矢……守矢透!?」
「なんだ、知り合いか?」
予想外の名前に彼女は驚きを隠せなかった
「守矢透……もしかしてあのペンダントは……」
“女性の貞節を守る会”の!?
「そこで繋がってたのね!」
完全に自分の世界に入り込んだ綺梨の独り言に、麗夜は顔をしかめる
「話が読めん」
「“神の代理人”は“女性の貞節を守る会”と関係あるんじゃないかって知り合いが言ってたんだけど」
綺梨は説明を始める
「この間その守矢透のお姉さんに会った時に見たペンダント、なんか見覚えあるなって思ったら、前にその会員がしてたのと同じものだったのよ!」