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TORTURE −対女性拷問者−
第7章 三人目の"彼"
「あなたが“治安部の闇”?」
「そうだ」
叶はにっこりと微笑んだ
「会いたかったわ。私も仲間も、あなたのことが知りたくてたまらなかったの。
一緒についてきてくれるわよね?」
「断る」
麗夜は嗤いもせずにそう言った
「俺を知ることに何の意味もない。
それより、お前たちのことが知りたいな」
「この……っ」
ヒュッ
パシッ
透の拳は、容易く止められる
「姉さんの誘いを断るなんて許されないんだよ!」
「五月蝿い」
拳を握る麗夜の手に力が籠もる
「だがちょうど良かった。シスコンの坊やには特に聞きたいことがあったんだ」
「なんだよ……うわっ」
透の腕が捻り上げられ、後ろ手になった
「俺は男の尋問の仕方など知らんからな……痛い目を見る前に正直に答えろ」
と言いつつ、透の腕は既にかなり危険なところまできていた
「お前は“神の代理人”か?」
「ち、違う……」
「ではお前の姉は?」
「……」
バキッ
骨の折れる音と共に、男は鋭い悲鳴を上げる
「透!」
「近寄るなよ」
麗夜は使い物にならなくなったその物を姉に向かって振った