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TORTURE −対女性拷問者−
第7章 三人目の"彼"



「お前からは後でたっぷり聞いてやる。だがまずは弟だ」



残っている方の腕を掴む



「長の娘に近付いたのは何故だ」

「別に。向こうから声を掛けてきたんだ」



ギリッ



「いっ……わかったわかった。知られたとこでなんてことない。

邦のトップになって、姉さんのしたいことさせてあげたかったからだよ」



バキッ



再び先程の音が響いた



「ぎゃあぁあ!

なっ…なんだよ! 俺が嘘をついてるって?」

「いや? だが姫はその為の駒か? 姉の快楽殺人の為の?」



透を見下ろす男の目は、“麗夜”のものではない



「あ、あんたもしかして彼女の想い人?」



“!?

アイツが……俺を?”



それを聞いた瞬間、更に強張るトーチャーの顔

いや、怒りに満ちたその男は“トーチャー”ですらなかった



「あんたもあの女が好きなの?」



ガッ

バキッ

ドッ



「やっ…やめてぇぇぇ!」



どんな叫びも、今の彼には聞こえない

感情に任せて拳を振るう、只の男には−−−







“俺は何を苛立っている……"


ただ、目の前の男が憎い



“アイツに対するこの気持ちは……愛か?”



その愛しさは、どういうものなのか



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