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TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
綺梨は来週に迫った文化祭の準備に追われ、体力的に睡眠時間を削ることが出来なくなっていた
“でも、あと一週間もなんて……”
車の中でウトウトしていると、更に質問が飛んできた
「今年はどなたかお誘いになるのですか?」
「ううん、父様は何だかいつも以上に忙しいみたいだし……由貴兄様も……ふぁぁ…遠くの大学に行っちゃったしね」
今年は父も従兄弟も来ない
「作用でございますか……少し寂しいですね」
「ええ……」
その時、綺梨の頭にぱっとある男が浮かんだ
「いえ、そうでもないかもしれないわ……」
「?」
サァァ…
麗夜は仕事を終え、シャワーを浴びていた
「トーチャー!」
キュッ
「何だ、また仕事か」
見張りに呼ばれ、体を拭きながら外へ出る
「いや、手紙だ。姫様からの」
「……ほう」
あんな高貴な女性から手紙を貰うとは、許すまじ
とでも言いたげな見張りからそれを受け取り、封を切る
そしてざっと目を通した
クッ…クックックッ…
「おい、姫様の手紙を笑うとは無礼だぞ」
「なるほど、二度とは来ないが呼び出しはするわけか」