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TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
けれど……
一難去ってまた一難
“お願い麗夜、今日中に来て!”
だが綺梨の願いも虚しく、麗夜は来なかった
いや、明日さえ来られるか分からない状況だった
「駄目だ、いくら責めても一向に吐く気配がない」
尋問室から出て、水を飲みながら見張りに報告する
拷問は既に数時間に及び、麗夜の体は汗と女の体液でぐっしょりと濡れていた
「くっそ、なんでこんなときに!」
いつもなら役立たずめと罵るだけの見張りたちも、今日ばかりは共に地団駄を踏む
「このままじゃ姫様にお会いできない!」
「ざまぁみやがれ! 一人だけ楽しもうったってそうはいかんのだよ」
“いや、招待を受けたのは俺なんだが”
さほど興味がない為にそこまで悔しくはないとはいえ、せっかくの外への誘い、行かれないとあっては少々勿体ない気もする
“仕事以外で外に出るなど……ましてこの俺に楽しんでくれとはな”
クックッ…
思い出しただけでも笑ってしまう
「おい、何笑ってる」
「さっさと仕事終わらせて来い!」
二人に急かされ、麗夜−−−トーチャーは再び咎人の下へと戻る
“まぁ、全て片付けばの話だがな”