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TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
文化祭二日目
今日のラストオーダーは四時だ
しかし、二時を過ぎても麗夜はおろか、由貴さえ現れない
“もう来ないのかしら……”
気を落とす反面、二人が出会う確率が上がってゆくことに不安が高まる
“ま、まぁ、二人は面識もないし……”
「綺梨、シフトチェーンジ」
「あ、うん」
三時になり、綺梨は教室前の客寄せ担当に変わった
すると、それから間もなく−−−
クックックッ…
上から降ってくる、聞き覚えのある笑い声
「召使いの姿が良く似合ってるじゃあないか」
「おい、姫様に失礼だぞ」
彼女のメイド服姿を見て見張りはかなり満足そうだ
一方の麗夜は−−−
「ねぇ、いつまで笑ってるのよ」
綺梨が睨み付けてももちろん意味はない
「……とりあえず中に入って、お茶でもどうぞ」
つんと顔を背けて店の中に入れた
その瞬間!
「きゃぁぁぁあ!」
沸き上がる悲鳴
いや、歓声か
「綺梨、その人だれ!?」
「やだ、ちょー美形じゃん!」
「お名前なんて言うんですか!?」
一斉に詰め寄る女子たちを止める術はなく。