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TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
「あ、ちょっと!」
あっという間に麗夜の周りに人だかりができる
「綺梨とはどういうご関係で!?」
「あ、彼は……」
その外から声をかけても、誰の耳にも届かない
“あぁあ、お願いだから余計なこと言わないでね!”
という彼女の思いを知ってか知らずか−−−
「……従兄弟だ」
麗夜はとんでもないことを言ってしまった
“由貴兄様が来るかもしれないっていうのに!”
せめて乳母の子とか言ってくれればいいものを。
親族を装えばすぐにバレてしまう
「やっぱりお貴族様なんだ〜!」
「そりゃこんだけイケメンだもんねー!」
構わずはしゃぎ続けるクラスメイトを、いよいよ綺梨が怒鳴りつけようとした時−−−
「五月蝿いな」
よりにもよって、このタイミングでの冷笑
「女子というのは皆こうか? 俺が躾けてやろうか」
一人の女子に顔を近付け−−−
「教えてやるよ。その身体に……」
ゴクッ
その子の体は震え、周りには異様な空気が漂う
「かっ……」
「……?」
誰かが、震える声で切り出した