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TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
「かっこいいーーー!」
「何その台詞! ドラマみたーい!」
「ちょっとあんたズルいわよ!」
様々な声が飛び交い、さすがの麗夜も目を瞬いた
「な、な……」
「ほら、そろそろ彼を座らせてあげてよ。あと私ちょっと話があるから仕事変わって」
綺梨はやっと麗夜を捕まえると、隅のテーブルに連れていった
「何考えてるのよ!」
「いや、黙らせてやろうと思ったんだがな。最近の女はよく分からん」
そう言うと、麗夜は辺りを見渡す
「これが学校か……」
以前来た時とはまるで違う雰囲気に、ある意味感心していた
「お、お茶…です……」
運んできた女子、もとい、メイドは、テーブルに紅茶を置いた後もしばらくそこに立ちつくす
その視線はもちろん、麗夜に向けられていた
「なんだ」
「あ、あ、いえ……」
だが恥ずかし過ぎてろくに会話も出来ないまま引き下がる
「……妙な奴らだ」
遠巻きで見る女子たちを尻目に、彼は呟いた
「……なんでこんなに遅くなったのよ」
「ああ、昨日やってきた奴が随分と強情でな。聞き出すのに丸一日かかった」