この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
TORTURE −対女性拷問者−
第8章 番外編 拷問者の受難
よく見れば、確かに少し疲れているようだった
「無理しなくても良かったのに……」
「ハッ、自分で誘っておいて。
第一この程度は何ともない。最長で一週間かかっているからな」
「いっ……!?」
よくもそんなに長いことあの責めに耐えられるものだ
「ならいいんだけど……とにかくゆっくりして行って。今日は父様も来ないから安心……」
「きーりっ」
友人に言われて振り向けば、そこには今一番いて欲しくない相手が−−−
「やあ」
「……お久しぶり、由貴兄様。遠いところわざわざありがとう」
堅い笑顔でそう言うと、
「麗夜、悪いんだけどやっぱり今日はもう……」
「君、綺梨の従兄弟なんだって?」
由貴は柔らかい笑顔でそう言った
「彼女が教えてくれたよ」
友人はにこっと笑い、
「親戚がイケメンsで羨ましいよ」
と綺梨に囁いて戻っていった
その間に、由貴は無断で麗夜の前に腰掛ける
「レイヤ? 知らないなぁ。血縁の顔と名前は全員把握してると思ってたけど」
優しい顔の中で、その目は笑っていなかった
「君は誰だい?」