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TORTURE −対女性拷問者−
第10章 逝き地獄
必死で抵抗を試みるも、男の力にかなうはずはなく。
ビリリッ
綺梨の服はあっけなく引き裂かれる
「あ……あ」
街灯の下に、その白い肌が曝された
男の胸を押し退けようと力を込めるが、相手は難なく彼女の下着に手をかけた
“だ、誰か……”
助けて、と思った瞬間、頭に浮かぶ麗夜の顔
「トーチャー《拷問者》に救いを求めるとは、おかしな奴だ」
だが彼は、夢と同じ冷たさで言い放ち−−−
「助けて!」
綺梨の中から消えた
−−−と、
男が急に動きを止め、
ブシュウゥ!
激しく血を浴びせながら綺梨に倒れこんだ
「ハァ…ハァ……?」
目の前にぼんやりと浮かぶ人影
「レイ…ヤ……?」
そこにいたのは彼ではなく、彼“女”だった
「ぁ……」
その女性は既に死体となった男を彼女の上から除ける
「ありがとう……」
「……哀れな少女に救いを」
“え……”
礼を言った綺梨の頭上で、血に染まったナイフがギラリと光る
同時に、その女の胸にかかるペンダントも−−−
“女性の貞節を守る会”