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TORTURE −対女性拷問者−
第10章 逝き地獄
ふと、“シスター”と呼ばれた女が綺梨を見る
「あなたもいらっしゃって」
「いえ、私は……」
“麗夜のところへ行かないと”
自分の中で、“麗夜”がどんどん“トーチャー”に戻っているのを感じていた
そしてそれが現実になっているような気がしてならない
“だって今も、彼は拷問を……”
すぐに会って確かめなければならない
“麗夜”の存在を。
「いいえ、来て頂きます」
そんな彼女の焦りも余所に、シスターは腕を掴んだ
優しい微笑を称えてはいるが、その手には有無を言わさぬ程の力が込められている
「だってあなたは、“闇”と噂されるあの男を知ってらっしゃるのでしょう?」
その言葉に、綺梨は驚くと同時に、ああそうかと思った
こんなところにたまたま“神の代理人”がいるはずはない
“この人たちは、彼を狙ってたんだわ……”
まだ諦めてはいなかったのだ
“ついて行けば、彼に会えるかもしれない”
そんな甘い気持ちで、綺梨は自ら腕を取った
「そうです。彼のところに案内して下さい」
「アァァアッ…また……イッ…ク!」