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TORTURE −対女性拷問者−
第11章 裁き
自分が正しいと思っていれば何をしても良いのだろうか
人に自分の価値観を押し付けて何が正義だ
己ばかりを信じるから、省みることもしない
“明確な悪意より、絶対と信じられる善意の方が恐ろしい”
そしてこれからその犠牲になるのは−−−
この教えを、正義を全うする為の生け贄は−−−
ガシャッ
体に触れる冷たい感覚に、男は目を覚ました
「この男で間違いないのですね?」
「はい、守矢様にも確認致しました」
「そう。では彼女を連れてきて下さい」
両腕は頭上で縛られ、天井から鎖で吊されている
体には、彼の象徴を覆い隠す腰布が一枚だけ
“面白い”
まるで普段自分がしていることをそのままされているようだ
“皮肉だな”
こんな状況下でも嗤いを隠そうとしない彼に、シスターが近付いてきた
「目が覚めたのですね。……何か面白いことでも?」
「いや、どこぞの宗教の象徴にでもされた気分でな」
「あなたはそのような神聖なものではありません。しかし、己の罪を認めれば赦しを得る機会を与えます」
その言葉に、男の嗤いが大きくなる