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TORTURE −対女性拷問者−
第11章 裁き
「赦し、か。与えるのは赦しではなく死だろう? お前たちが満足するための」
嘲笑うような言い方に、周りの女性たちがいきり立つ
「私たちは自分の為に殺すのではない!」
「お前のような者を奈落に落とし、女性に天の救いを与えているのだ!」
怒りを露にした女たちは、今にも彼を殺しそうな勢いだ
そんな彼女らを、シスターが手で制した
「落ち着きなさい。まだ裁きは始まってもいないのだから。
あなた……お名前は?」
「……」
男は黙ったまま答えない
「名は何というのですか?」
「……ない」
これには、さすがのシスターも驚きの表情を見せる
「では、治安部内では何と呼ばれているのですか」
「トーチャー……“拷問者”だ」
「ではトーチャー、覚えておきなさい。私たちは守矢叶のように快楽を求めて人を殺めなどいたしません。
あの弟も、あなたを捕えた今、間もなく罰を受けるでしょう」
言い終わったとき、一人の少女が女に連れられて入ってきた
「連れて参りました」
「麗……!」
綺梨はその名を呼びかけたが、彼の態度に口を接ぐんでしまった