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TORTURE −対女性拷問者−
第11章 裁き
「ふん、まぁいい」
どこまでも素直でないその反応に、綺梨は冷や汗をかいていた
「あなたは今まで何人もの女性を犯し、尊厳を奪ってきたことを認めますか?」
「そいつ等の尊厳がどうなったかは知らないが、一応認めよう」
“でもそれは……”
命令されてでしょう?
「それは治安部の命令ですか?」
「ああ」
意外にすんなりと答えるため、シスターたちは怪しみ出す
「あなたはその命令に逆らえない状況に置かれていましたか?」
「……いや」
“!?”
「ではその命令の遂行にあたり快楽を得、進んで女性を貶めていたということですか?」
「……そうだ」
“え……!?”
「下衆が!」
「この男こそ本当に悪魔だ!」
「殺せ! 殺せ!」
ついに我慢できなくなった女たちが、一斉に彼を罵倒する
「待って、違うわ! 彼は……」
綺梨も懸命に声を張り上げるが、大観衆の前には何の意味もない
その時、彼の口が動いているのが目に入った
シスターと二人、何か言葉を交わしているらしい
「俺もお前たちに聞きたいことがある」
「罪人の勝手な発言は認めておりません」
「クックッ……まぁそう言うなよ。どうせこれから死ぬんだ。多少の好奇心は満足させてくれ」