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TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実



「おとなしく従えば危害は加えない」



老女は震えながらも、そこを動こうとはしない



「あ、あんたたちは……」

「まーま?」



奥から子供の声がした

彼女の体が固まる



「邪魔するぞ」



男はそれを押し退け、家の奥へと踏み込んだ



「まーま。ま……」



声のする部屋の戸を開けると、小さな男の子が怯えたような目を向ける

彼は母親に似て、整った顔立ちをしていた



“これは……”



男の脳裏に、あの日の女の表情が浮かんだ

彼女もこうして怯えながら見つめ返してきた



“この子は……”



彼の中で、再びあの欲望が首を擡げる



「ママはもういない。パパと一緒に行くんだよ」

「ぱ……ぱ?」



おいでおいでと手招きをされ、彼は不思議そうに近付く



ガッ



手を伸ばした瞬間、乱暴に引き寄せられた



「いやぁぁ!」



幼子は驚いて叫び声を上げる



「守矢!」



泣き喚く子供を抱え、男は連れてきた隊員の一人を呼んだ



「この子を殺せ」

「はっ? し、しかし……」



親が子を殺すのは禁忌である

たとえ直接手を下すのでないにしても−−−



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