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TORTURE −対女性拷問者−
第12章 隠された真実
「でもね、生があれば必ず死があるけど、死があるから生もあるのよ」
神妙な顔つきで言ってみてから、にっと笑ってみせた
「なーんて分かったようなこと言ってるけど、私もよくわかんないのよ。お祖父様の口癖だったの」
そうしてから、ふとお腹に手をやる
「生については今までにないくらい感じてるんだけどね」
私の言動にピンときたのか、トーチャーはいきなり立ち上がった
「まさかアイツまた孕ませたの!? 無理やり中だしされて……」
「トーチャー!」
私の中で悲しみと怒りが沸き上がってくる
「そんな言葉使っちゃいけないわ」
まだ物事の善悪もつかぬ子供になんてことを教えるのだろう
改めてそう思った
「……ごめんなさい」
すとんと腰を下ろし、彼は小さな声でそう言った
「私と長は夫婦なのよ。そこには愛があって、この子は私達が愛し合った証なのよ」
「愛……ってどんなの?」
答えに困った
考えてみれば人は愛なんて簡単にいうけれど、そんな軽いものじゃないってことは今はよく分かる
「……あったかいものよ」
それを聞いて、彼はメイを触るようにそっと私のお腹に触れた