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TORTURE −対女性拷問者−
第13章 最高の快楽
「母様が何を望んだか分からないの!? なんで彼を……自分の子供を虐げるの!?」
だが綺梨の言葉は母親より激しく長を責めていた
「アイツが憎いからだ」
長の声が震え、顔が歪む
「真梨子の言う通りに……奴を許そうとしたこともあった。だがその結果真梨子は死んだ! アイツのせいで!」
「どういうこと……?」
綺梨は目を見開き、扉の向こうの父に問い掛ける
「母様が死んだのは私を刺客から庇ったからだって言ったわよね? 父様も皆もずっと……」
「すまない、綺梨」
心の底からの、深い謝罪に聞こえた
「お前じゃない……真梨子が助けたのはトーチャーだ。
隠していてすまなかった……仕方がなかったんだ……」
なんで−−−
“どうして私にはそうやって謝るの?”
「それって……母様が命懸けてまで助けたかったんだってことでしょう?」
謝って欲しいのは私じゃない
「そうだと……頭で分かっていても許せない。私はお前まで失いたくないんだ……」
「許す許さないって、そんなのおかしい……」
だって彼には何の罪もない
本当に赦して欲しいのは、きっと父様の方−−−