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TORTURE −対女性拷問者−
第2章 蠱惑の華
「そうか」
トーチャーはそれだけ聞くと身仕度を整え始めた
あれだけの快感を得たにも関わらず、彼のモノはすっかり元に戻っている
「あノ……」
「なんだ」
「ワタシ、ころされますカ?」
彼に与えられた恐怖がまだ消えないのか、女は震えながら尋ねた
「さぁな……俺には関係のないことだ」
トーチャーは冷たく言い放つと、さっさと報告書を書いて出ていってしまった
夕方、薄暗い中庭に一人の少女の姿があった
「姫様、今日はお部屋で休んでいるように長に言われましたでしょ!」
「私はもう大丈夫よ! ケンと遊びたいの!」
乳母や召使たちの言うことなど全く聞かず、綺梨はケンと戯れる
「ワンワン!」
「昨日は遊んであげられなかったから、寂しかったでしょう?」
綺梨が優しく撫でてやると、ケンも尻尾を振って彼女の手を舐める
「くすぐったい……っ」
クスクスと笑う彼女の瞳は昨日の出来事などなかったかのように純粋に煌めいていた
「グルル……」
突如、ケンが誰もいない庭の片隅に向かって唸りだした
「なぁに? 猫でもいたの?」