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TORTURE −対女性拷問者−
第2章 蠱惑の華



「さっき自分で呼んだだろう?」

「でも、だって……“トーチャー”は“拷問者”って意味だから……まさか本名じゃないわよね? 通り名とか役職名とかでしょ?」



“まさか本当に拷問を仕事にしてるとは思わなかったけど”



「それが名でないのなら、俺に名はない」



“トーチャー”は大したことではないという風だが、綺梨にとっては衝撃だった



“名前がない!?”



「それって……」

「姫様ー! どこへ行かれましたのー!」

「タイムリミットだな」



トーチャーはそう言うと、ケンを持ち上げて綺梨に渡した



「コイツもちゃんと見ておけ」

「え、ええ……」



そうして今度こそ去ってゆく



「クゥン……」



ケンが寂しげに鼻を鳴らした



「また会いたいわ!

……ケンが寂しがるから」



思わず言ってしまった言葉に慌てて小さく理由を付け足す



フッ…



トーチャーはそんな綺梨を見て目を細めた

昨日と同じ、恐ろしいほどの艶やかな笑み−−−



「いや、やめておけ。

俺が会うのは咎人だけだ」



そう言い残し、彼は城の中へと消えていった−−−



「……」



“……ん?”



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