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TORTURE −対女性拷問者−
第3章 聖処女
「なに……何するの……」
辛うじて絞りだされた声は小さく震えていた
「拷問だよ」
トーチャーの言葉には一切の感情が籠もっていなかった
耳を、首を、鎖骨を−−−噛み、舐め、責めてゆく
そしてその舌が遂に母性の象徴、その頂きを捉えた時−−−
「ひぃぃぃ!」
亜美が大声を上げた
「?」
トーチャーは不思議そうな顔をして亜美を見る
「おかしいな……感じるようにコトを運んでいたつもりだったが……」
「何よコレ! 拷問? ふざけんな訴えてやるこの変態!」
咎人は再び喚きだした
「お前まさか……」
「処女性にこんなことして許されると思ってんの!?」
その言葉に綺梨ははっとする
“処女……”
そうだ、何故気がつかなかったのだろう
男を利用し他人を貶め、それでも女とは限らないのだ
“処女性であっても、彼は容赦なく与えられた仕事をこなすわ”
止めなければ。
「トーチャー!」
「五月蝿い、今は尋問中だ。立会人は黙っていろ」
ゾクッ
相手にされないどころか、邪魔をすれば殺されそうなほどの冷たさ