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TORTURE −対女性拷問者−
第4章 芥子の実



ピンポンパンポン



「えー、皆さん今朝は一つの話題に集中しているかと思いますが、そのことに関して長の緊急記者会見が開かれるそうです。

生徒は急いでスクリーンの準備をして下さい」



“父様が!?”



これはいよいよただ事ではない

邦の記念日でもない限り、トップが一般市民の前に姿を現すことなどないのだ



「皆さん、今朝から私直属の治安部隊の不祥に関する情報が出回っているようですが、あれは全て嘘です。情報の出どころを突き止めると共に、強姦殺人事件の真犯人とも関連があるとみて調べを進めております。

以上です」



実に簡潔な内容



“まぁ、言えるわけないわよね”



だが記者たちはそれでは納得しない

綺梨は大勢に追われる父親と自分を重ね合わせ、もちろん自業自得などとは思わない

一連の報道は、自分のせいで起きてしまったことかもしれないから−−−







カツン…カツン…



追手から逃れた長は、薄暗い階段を下っていた

その地下深くに、渦中の男はいる−−−



「トーチャー、貴様先日勝手に外に出て尋問を行ったそうだな」

「ああ」

「ふざけるな! 貴様のせいで情報が漏れたんだぞ!」



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