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TORTURE −対女性拷問者−
第4章 芥子の実
「おい」
「ああん?」
悲鳴の出どころまで来てみれば、そこには男が二人と、女の死体が一つ−−−
「何だ、お愉しみはもう終わりか」
トーチャーは死体を感情の籠もらない目で一瞥し、男たちを見た
「お前達……」
「ナニナニ、もしかして怒っちゃったぁ?
こんな酷いことをするとは、なぁんて説教聞かせてくれちゃうのかなぁ?」
男の一人はトーチャーに近づき、目の前で血のついたパイプを振ってみせた
「ちょうどいいからさ、アンタここで死んでくんない? この哀れな女と一緒にさぁ。
オレたち命令で女ヤって、んでヤった女殺っちまってんだけどよ、なかなかお目当ての男が来ないんだわ。
足がついても困るから、今流行りの“代理人”っていうの? アレがやりました的な感じで……さっ!」
ガツンッ
…ツー…
トーチャーの額から、一筋の紅い血が流れ落ちる
「ハハッ、酷い? 何処が?」
突如嗤い出した男に、襲った方は体をビクリとさせた
「何を躊躇っている。殺すというのならもっと一撃で死ぬくらい思い切り振らなきゃあ駄目だ」
冷たい笑みを浮かべ、男に顔を近づける
「それともあれか? お前も俺と同じで、人をいたぶるのがシュミなのか?」