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TORTURE −対女性拷問者−
第4章 芥子の実
しばらく行くと、寂びれたショーパブが現れた
「ここだ」
中から洩れ出す異様な香り−−−
「これは……阿片か?」
「そうだ。さぁ入れ」
そこには薬物に酔い痴れ、狂ったような目を向ける人々が大勢いた
「この奥で姐さんがお待ちですよっと」
“姐さん? 女か……?”
店の奥とを仕切るカーテンを開けると、暗がりの中に女が一人座っていた
「あぁ、やっと見つけたのね!」
立ち上がり、近づいてくる女
「こんなに大きくなって!」
「お前は……」
その時、女の目が彼から滴る血液を捉えた
「ちょっと! 無傷で連れてこいって言っただろ!」
「これはその…ちょっとした事故で……」
「言い訳すんじゃないよ! さっさと救急箱持ってきな!
……ああ、あともちろんアヘンもね」
そう言ってまたトーチャーに視線を戻す
「大丈夫、すぐに楽になるわ……
でも本当、もう立派な男ね。初めて会った時のこと、覚えてる? あなたまだ十五になるかならないかで……」
「お前は誰だ。何の為に俺を喚んだ」
トーチャーは女の言葉には一切触れずに尋ねた