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TORTURE −対女性拷問者−
第4章 芥子の実
「まぁ、まさか忘れたって言うの?
あなたの記念すべきハジメテ……最初の咎人よ」
「……ふん」
衝撃の告白にも、彼は全く動じなかった
「最初だろうが最後だろうが、咎人は皆同じだ。俺の記憶には残らない」
「あん、ツレない男」
そう言いながらも、女はトーチャーの頬を撫でる
「でも、これからは同じだとは言わせないわよ?
私あなたに拷問されてから、再び抱かれることだけを夢見てここまできた。牢屋にいる間も、あなたを想って一人慰めていたの。
私はもう咎人じゃない。ただの男と女になって愛し合いましょう?」
「出来ない相談だ」
その答えに、女は目を剥きトーチャーを押し倒した
「ちょーし乗ってんじゃないわよ! 私があんたを男にしてやったんだから!
あの日、まだガキのあんたに何度も何度もイかされて、私がどんだけの屈辱を味わったか!
今度はそれをあんたが思い知る番よ!」
そして、男が持ってきた阿片を手に取った
「これで一緒に狂いましょう?
この芥子の実は、一度吸えばもうやめられない……身体が勝手に求めて、人生そのものが狂ってしまう……。
ああでも、私の人生を狂わせたのはあなただったわね……そう…あなたこそが私の芥子の実……」
女は虚ろな目でぶつぶつと呟いた