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TORTURE −対女性拷問者−
第5章 許されざる拷問具



「綺梨様!? そんなところで何をされてるんですか!?」

「あっ! しっ! しーっ!」



メイドが綺梨を見つけて高い声を上げ、綺梨は慌てて腕をばたつかせた



「し、鹿が来てるのよ!」

「鹿なんてどこにでもいますのに……」



とりあえずメイドは去り、綺梨は裏庭に視線を戻す



「……いない……」



今の騒ぎに気付いたのかどうかは分からないが、既にトーチャーの姿はなかった



“どうにかして会わなくちゃ……”



その夜、綺梨はベッドの中で彼を思う

何より怪我をしているのが気にかかった



“とにかく……明日……”







翌日−−−



ガシャア…ァン



地下の尋問室には、頭に包帯を巻いた男が女と対峙していた



「これから俺がする質問に、全て真実で答えろ」



彼の具合など、依頼には関係ない



「黙っていたり嘘をついたりした時は……」



男はぞっとするような笑みを浮かべた



「お前が味わったことのないような苦痛と快楽を与えてやる」







と言ったものの、数時間経っても尋問は難航していた



「ハァッ…ハァッ……ねぇ、これだけぇ?」



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