この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
TORTURE −対女性拷問者−
第5章 許されざる拷問具
「綺梨様!? そんなところで何をされてるんですか!?」
「あっ! しっ! しーっ!」
メイドが綺梨を見つけて高い声を上げ、綺梨は慌てて腕をばたつかせた
「し、鹿が来てるのよ!」
「鹿なんてどこにでもいますのに……」
とりあえずメイドは去り、綺梨は裏庭に視線を戻す
「……いない……」
今の騒ぎに気付いたのかどうかは分からないが、既にトーチャーの姿はなかった
“どうにかして会わなくちゃ……”
その夜、綺梨はベッドの中で彼を思う
何より怪我をしているのが気にかかった
“とにかく……明日……”
翌日−−−
ガシャア…ァン
地下の尋問室には、頭に包帯を巻いた男が女と対峙していた
「これから俺がする質問に、全て真実で答えろ」
彼の具合など、依頼には関係ない
「黙っていたり嘘をついたりした時は……」
男はぞっとするような笑みを浮かべた
「お前が味わったことのないような苦痛と快楽を与えてやる」
と言ったものの、数時間経っても尋問は難航していた
「ハァッ…ハァッ……ねぇ、これだけぇ?」