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TORTURE −対女性拷問者−
第5章 許されざる拷問具
「……それが俺に与えられた仕事だからだ。
この世に生まれ堕ちた時から決まっていた、変えようのない運命だ」
−−− サ ダ メ −−−
「だからまぁそうだな……尋問していて愉しいだの、屈辱を与えられて嬉しいだのと思ったことはない」
やっぱり−−−
“貴方はそういう人なのね”
やはり彼は快楽を求めたりはしないのだ
“あれ? ……でも……”
「あのー……つかぬことを伺いますが……」
綺梨は急に真っ赤になって言った
「せ、性行為というのは……快感や満足感が得られると…聞いたのだけど……」
経験のない少女の純粋無垢な質問
「好きでもない、初めて会う人間との性行為がか?」
トーチャーはそのあまりのウブさに笑った
「そんなわけがないだろう。
もちろん、ある程度の快感は感じる。生き物としてな。
だが何度も言うようにこれは仕事だ。毎日淡々とアイツからの依頼をこなす……そんな俺にもう性に対する欲望などない。
ちょうどお前が、貴族としての生活に欲を持てないでいるのと同じようにな」
“なるほど……”
同じ次元に置いていい話なのかは分からないが、綺梨はとりあえず納得する