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TORTURE −対女性拷問者−
第5章 許されざる拷問具
「……長話が過ぎたな」
トーチャーは呟き、中に戻ろうとした
「えっ、もう帰るの……?」
“せっかく今日はたくさん話が出来て……まだ話したいことがいっぱいあって……”
「まだ仕事の途中だ。今日の相手は少々厄介でな」
それを聞いて、綺梨は少し黙り込む
そして、とんでもないことを提案した
「もし良かったら……私に手伝わせてくれない?」
大胆すぎる発言に、トーチャーは綺梨を穴が開くほど見つめた
「いや…酷いこと言った罪滅ぼしに……少しでも何か出来ればなって……な、何でもするわよ!」
また長いこと綺梨を見つめ−−−
トーチャーはため息をついた
「お前が気にすることじゃないとさっきも言っただろう。
第一、お前じゃ何の役にも……」
そこまで言って、彼は口をつぐんだ
「……何でもすると言ったな」
「?
ええ」
「それがたとえ自尊心を傷つけるものだとしてもか」
「そんなに柔な精神してないわ」
綺梨は馬鹿にするなというように胸を張る
「ただ……父様には言わないでね?」
「ハハッ、当たり前だ。
そんなことをしたら俺がただでは済まない」