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TORTURE −対女性拷問者−
第5章 許されざる拷問具
「……」
ガチャ
外に出ると、もう日が落ちようとしていた
“トーチャー……貴方は何者?”
もう何度も会っているのに、彼のことは何一つ分からない
綺梨は夕陽に照らされたその横顔を哀しげに見つめた
「何だ?」
視線に気付いたトーチャーが尋ねる
「あっ、えっと……」
問われた方は慌てて答えを探す
「まっ、前に、人が嘘をついたときの反応を見るのに“俺を綺麗だと思ったか”とか聞いてたわよね?」
「ああ」
「あれいつも言ってるの?」
唐突すぎる質問に彼は顔をしかめた
「必要な時はな」
「それで否定したときの様子が嘘をつくときのものだって断言するってことは、貴方自分が綺麗だって自覚があるの?」
取り繕うためとはいえあまりにも失礼な質問をしてしまったと思いつつ、綺梨は尋ねた
だが彼は機嫌を悪くするどころか、フンと笑ってみせた
「お前はそうは思わないのか?」
「ぅ……」
「幸い顔立ちくらいは恵まれたんだ。使わないと損だろう?
コレのお陰で女が身体を開くとも言えるしな」
“心じゃなくて、身体を、ね……”