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TORTURE −対女性拷問者−
第1章 生殺し
ガッ
「!?」
ナイフが綺梨の体を貫く直前、刺客の腕は何者かによって止められていた
「誰だ!」
「子守りは俺の仕事に入っていなかったんだが……命令でな」
突如現れたその男は刺客の問いには答えず掴んだ腕をギリギリと締めあげていく
「っ!」
「か弱いな……女か。
なら良かった、俺の仕事の範疇だ」
「どういう意味だ……お前は何者だ!」
女は再び同じ質問を繰り返すが、
「それを知ることになんの意味がある」
と相手にされない
“何? 私の部屋で何やってるのよ!”
相変わらず薄目しか開けられない綺梨は、男が手近なものを取って刺客を縛り上げていくのをただ見ているしかできなかった
「やめろ!」
刺客の方も必死で抵抗するが、女にかなう相手ではない
「そんなことより、俺はお前のことが知りたい」
両手を上に縛られ、天井から吊される女
「聞かれて言うわけがないだろう。たとえ拷問されたとしてもな」
流石に危険な仕事をするだけあって、痛みや死に対する覚悟はできているらしい
「そうか、ならお前の身体に聞くとしよう」