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TORTURE −対女性拷問者−
第6章 禁じられた遊び



「お会い出来て嬉しいです」



その夜、綺梨はずっと貼りつけたような笑顔でいた



“嫌だわ、こんな婚活みたいな”



一つのテーブルに、一人の娘と十人もの貴公子が座る

左隣はもちろん父親で、右隣は−−−



「本当に、思った通りの可愛らしい方だ」



柔らかい笑顔をした、優しそうな美男子



“彼が父様の大本命ね”



守矢透

綺梨たち長の一族に継ぐ財産を持つ家柄

その跡取り



「どうかな? 彼はなかなかの好青年だと思うが」



左から父の嬉しそうな声がする



「いえ、僕はまだまだ若輩者です。お義父さん」



謙遜しながらもしっかりと婚約者面する右側



“もう私の意思どうでもいいじゃない!”



ガタッ



「き、綺梨?」

「姫、どうしました?」



急に立ち上がった綺梨に、周りは騒然となった



「い、いえ……ちょっとお手洗いに」



笑ってそう言うと、綺梨は逃げるように部屋を後にした







「ウ…クッ……」



洗面所で、綺梨は涙を必死にこらえる



“泣いちゃいけない……泣いたら負けよ”



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