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TORTURE −対女性拷問者−
第6章 禁じられた遊び
鏡の中の自分に必死に言い聞かせる
“でも……”
本当に辛かったら?
堪えて堪えて、壊れてしまいそうになったら?
「麗夜のところに行こう……」
今日はパーティーと言っておいたけど、彼はいるという確信があった
こっそり抜けて捜されても、あそこはみつかりっこない
“ごめんなさい、父様”
洗面所を出た綺梨は、会場とは逆方向へ向かう−−−
ドンッ
「あっ……」
「あら、ごめんなさい」
「いえこちらこそ」
出てすぐに女の人とぶつかってしまい、綺梨は慌てて謝った
「あら、あなた……」
マズい
ここでばれたら元も子もない
「わ、わたくしは瀬尾家の……」
「ああ、いた! 姫!」
せっかくの誤魔化しも、今ので意味がなくなった
「捜しましたよ、姫」
王子様のような台詞で、サッと手を伸ばす透
「け、結構よ」
「あ……これは失礼しました。僕たちまだ公式にそういった関係ではないからね」
“そういうことではなくて……”
突然タメ口になったことにもむっとする
「ところで、何故姉と一緒に?」
「あ、姉!?」