この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
TORTURE −対女性拷問者−
第6章 禁じられた遊び
「そうか……」
綺梨の告白に、麗夜は小さく呟いた
“コイツが…結婚するのか……”
「……ハハッ、傑作だな。全く想像できん」
「ちょっと、人が本気で悩んでるのに……」
「何故だ? めでたいことじゃあないか」
そう言われて綺梨は顔を背けた
「もういいです……」
「泣くのか?」
「泣きません!」
それでもやっぱり泣きそうで、綺梨は自分の腕に顔を埋める
「泣いたら負けだとか、思っているだろう」
「……!」
「くだらんプライドだ。お前はいつもそうやって気を張っている。姫と呼ばれるのが嫌なら、まずそんなプライドは捨てろ。
泣きたいなら泣け」
その言葉に、綺梨の堰が切れた
大声で泣きながら、自分の想いを吐き出してゆく
「なんで…っ……私が姫なのよ……姫なんて嫌なのに! 他に姫になりたい人なんて……っ…たくさんいるのに!」
「姫が嫌なものだと分かるのは姫になった奴だけだ。
お前も姫じゃなかったら、なりたいと思っただろうよ」
「じゃあ私は幸せだっていうの!?」
「自分が不幸だと思って愉しいのか?」
「だってそうとしか思えないんだもの……っ」
「それはとんだ被害妄想だな」