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触手回廊
第3章 村長①

「…思い出させないで下さい」
フレアは顔を背ける。
「ハッハッハッ、あの狼は獰猛じゃからのぅ」
村長は豪快に笑う。
フレアは愛想笑いを返しながら、違和感を覚えていた。
「村長、なんで僕が狼に襲われたと?」
「ん?あぁ、さっきワシらも襲われたからのぉ」
それなら納得がいく。
襲ったのが狼だと推察してもおかしくない。
「そうですか。
災難でしたね」
「いやいや、この二人がいたのでな。
苦労はしたが、どうにかなったわい」
村長はまた豪快に笑う。
「ところで、そちらのお二人は?」
フレアは村長の両脇を固める男達を指して質問する。
「この者らか?
こ奴らは人ではない、ホムンクルスじゃ」
「ホムンクルス!これが…」
フレアはまじまじと男を眺める。
ホムンクルス…錬金術によって精製される、人造人間。
話には聞いていたが、実際目にするのは初めてだった。
「…そうだ、村長、ここにどこから入ったんです?」
「ここにか?
出口ならわかるが、行くか?」
「はい。
一人では、チューリップを伐採できませんでした。
今度こそ三人で伐採します」
「ウム、頼むぞ。
オヌシらをおいて、村には戦える人間がおらぬからな」
村長はホムンクルスを引きつれて歩きだす。
フレアはその後を付いていく。
フレアは顔を背ける。
「ハッハッハッ、あの狼は獰猛じゃからのぅ」
村長は豪快に笑う。
フレアは愛想笑いを返しながら、違和感を覚えていた。
「村長、なんで僕が狼に襲われたと?」
「ん?あぁ、さっきワシらも襲われたからのぉ」
それなら納得がいく。
襲ったのが狼だと推察してもおかしくない。
「そうですか。
災難でしたね」
「いやいや、この二人がいたのでな。
苦労はしたが、どうにかなったわい」
村長はまた豪快に笑う。
「ところで、そちらのお二人は?」
フレアは村長の両脇を固める男達を指して質問する。
「この者らか?
こ奴らは人ではない、ホムンクルスじゃ」
「ホムンクルス!これが…」
フレアはまじまじと男を眺める。
ホムンクルス…錬金術によって精製される、人造人間。
話には聞いていたが、実際目にするのは初めてだった。
「…そうだ、村長、ここにどこから入ったんです?」
「ここにか?
出口ならわかるが、行くか?」
「はい。
一人では、チューリップを伐採できませんでした。
今度こそ三人で伐採します」
「ウム、頼むぞ。
オヌシらをおいて、村には戦える人間がおらぬからな」
村長はホムンクルスを引きつれて歩きだす。
フレアはその後を付いていく。

