この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
触手回廊
第4章 獣
では、この空間はなんなのか……自分から養分を吸い取られているのでは?ふと嫌な想像をして、頭を振ってそれを否定した。
集中が切れてしまった。
考えてもまとまらず、思考を放棄する。
ため息とともに魔力を放出し、再度洞窟の中を調べる。
さっきの記憶と照らし合わせ、この洞窟の余白だった部分をうめていく。
おかしなことに気が付いた。
先程調べた時はばらばらに動いていた人型、獣型達が、同じ方向に動き始めている。
明らかに種族の違うもの達が、揃って同じ方向に歩を進めている。
明らかに異質な事態に、その流れを追った。
集合地点に近付き、隠密行動が難しくなった。
身体の周囲に風を集め、空気の密度を高めて光を屈折させ、姿を隠蔽する。
集合地点は、何の変哲もない洞窟の一角だった。
姿を隠蔽しているために、周囲を歩み続ける外敵からは見付かっていない。
見つかっていないが、手詰まりだった。
敵の密度が濃すぎる。
これ以上進もうとすれば、どうしても外敵との接触は避けられないだろう。
そもそもウィンは、戦闘用の魔術を得意としていない。
近接戦の心得があるフレアやアクアならともかく、目の前の大群の中に潜り込むのは自殺行為だ。
/33ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ