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第9章 “ホントウノ　ココロ？”

？？？？？？？？







今、何て？





こいつ、私に、何て？












とても切なそうな顔。



だけど、






とても嬉しそうな顔。








『好きだ』？



『愛している』？？









スキダ、アイシテイル。






ぼうっ、と豊の顔を見つめる。



珍しく、顔の表情が崩れた。



ただそこに醜い表情なんてこれっぽっちもなくて。。。






愛しくて、どうしようもなくて、愛したくて。愛して欲しくて。





『好きだ。愛している』



美恵の頭の中で、その声が、映像が、温もりが、ループする。






「好きだ。愛している」


こいつは、私の目を見てもう一度言う。


いつの間にか彼の手は、スカートの中でも胸でもなく、二本とも彼女の体を包むように回されていた。




その腕の力を強く、抱き締めて、彼はもっとはっきりと、その言葉を彼女に伝える。









「好きだ、美恵。お前のことを心の底から、愛している」