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親友が襲われまして・・・・
第10章 君と過ごす土曜日
「ね、ねねね念入りにって・・・!?」


「・・・守るため」



「え・・・・」



「・・・・何でもない。早く行こう」


「わっ・・」


遙の手を強引に引っ張り、よろける彼女を支えながら道を進んでいく二人。




周りの街を歩く人々の目が、彼女らに注がれる。




「美恵っ!何か目立って・・・」


「遙が可愛いから」


親友なのに、ドクンっと遙の胸が高鳴った。



「ばっ違っ・・」


「? 何で焦ってんの?」


「美恵が!格好いいから!」


「!ん、ありがとう」


(調子狂うなぁ・・・もう・・)



冷静になった遙は鞄から雑誌を取り出した。


「どこ、行く?」


「遙のオススメで」


「じゃあ伊修院君の好きそうな服装、教えてよ?」


「あー・・・いや、アイツには服装も何も関係ない。だから遙の好きな・・」


「じゃ、デートファッションかなっ!」
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