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親友が襲われまして・・・・
第11章 君と過ごした土曜日
左頬を押さえながら、美恵は反射的に彼らの方を向き直った。




「ぎゃははは!!こいつ俺の拳で軽く体浮いたぞ!?貧弱すぎんだろ!!」


「なぁ彼女?こんな男より、俺の方がお前を『守って』あげられるぜ?」




美恵に背中を向け、遙へアピールする、男。


ピアスの数が一番多い彼が、美恵を殴った。



「ぎゃはははははは!!!!」



「ぎゃはははっ・・・・・あ"ぐっ・・・・・」


後ろからの美恵の拳は、彼の何倍も重かった。



脇腹にクリーンヒットし、一人は簡単にノックアウトされた。




「な?!こいつ!!」



続けて『彼』へ攻撃してきた男はするりとそれをかわされ、長い脚で回し蹴りを体に刻まされた。


地面でうめく男は二人に増えた。






「・・・ハッ!てめぇらの方が貧弱じゃねーか・・・」


すると、男の一人がナイフを取り出した。


「刺すよ?君には興味ないんだ」


ゆっくりと歩いてくる彼。

普通の人なら逃げ出すだろうが、美恵は睨み続けた。







「刺せよ。刺して、みれば?」




挑発。
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