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親友が襲われまして・・・・
第11章 君と過ごした土曜日
遙を拘束してない方の男が、また懐からナイフを取り出した。


自然と美恵の体に力が入る。

ナイフを持った男の雰囲気が他と違う・・・・・・恐らくコイツがコイツらの棟梁か。





冷淡な表情のまま、彼は言う。



ナイフの切っ先を遙の喉元へ向けて。




「!?」


「動くな。彼女が死ぬぞ」



「・・・やめろ。手を・・・・・」




ナイフの男はナイフを拘束している男に渡し、美恵に近づいた。




「ふん・・・こりゃ、結構な整った顔をお持ちだな・・・・っと」



「がっ!!」



男の拳が美恵の腹に入る。

腹を押さえ、倒れかかる『彼』を男はさらに膝で腹にもう一発。



「あ"っ!!」


もう一発。


「あ"ぐっ!!」


もう一発。



「ぐぁ"っ"!!」





「やめて・・・やめて・・・・」


一方的な暴力が続く。


「アイツはあんたの彼氏が壊れるまでやめねぇよ?・・・よく見てろ」





美恵に暴行しながら、男は遙の方の男へ普段通りに話しかける。


「なぁ。お前は男でもイケるか?」


「俺は・・・まぁ、大丈夫かな」


「ははは、じゃあまずコイツの身ぐるみ剥がすか」







「・・・・・あ"・・はぁ・・・・」



「いや・・・もう嫌ぁ・・・」
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