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親友が襲われまして・・・・
第11章 君と過ごした土曜日
ハイエナのように、スーツはすぐに剥がされた。




「やめて・・・・やめて・・・・」



このままじゃ・・・美恵が・・・・・


「助けて・・・助けて誰か・・・・」



「だからぁ、誰もこねえって」




「コイツ・・・・何か細くねぇか?」


「体がやわすぎるんだろ」


Yシャツのボタンにナイフがかけられた。


美恵は力一杯もがくが、男たちには障害ではない。


ズボンのベルトにも手がかけられた。




「やめて!!触らないでぇ!!」



そう叫んでも、見向きもされない。


近づこうとされても、止められる。


「諦めな嬢ちゃん。女の力何かに何ができる?まぁすぐに彼氏と同じことしてやるから・・・・・」
















・・・・・弱い。何て私は弱いんだろう・・・・・。


いつもいつも、美恵に守られてばっかで・・・・『助けて』しか言えなくって・・・・。





・・・大切な人が襲われてるの。助けたいの。いつも守ってくれる貴女を、守りたいの。






「・・・・・」


「お?観念したか?」



「・・・そうだ、私、合気道習ってたんだった」




「は?」




先程まで強く拘束されていた力が、子供のような力に戻る。



そして・・・・男はナイフを手放し、その場にうずくまった。



手首は遙に掴まれていた。
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