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親友が襲われまして・・・・
第11章 君と過ごした土曜日
ん・・・・んん・・・・・。



ここ、どこ?



肌寒いし・・・・・腹が痛い。



うっすらと星空が見えた。視界の端に街頭の灯りが映る。


呼吸するたびに、キリキリと内臓が軋む。


こんなに痛いのは、いつぶりだったのか。



力は全身から抜け、痛いところを押さえることも出来ないし、立つことも当然無理だ。






あぁ・・・・遙・・・・・・大丈夫かな・・・・・?ごめん、ごめんね。また守れなかった護れなかったごめんなさい絶対守ろうと護ろうと誓ったのに何てだらしなく弱い体なんだせめてこの体が男のように頑丈で強ければもっとマシな活躍できたかな女の子一人まもれないで何が番犬だよ何が不良だよごめんごめんゴめんゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメンゴメン













ごめん・・・・なさい・・・・・・・








瞑った目から涙が零れた。





「はるか・・・・・ごめんなさい」




「何謝ってるんだ?」




「・・・・・?」




この声、誰?
何だか安心できるなぁ。でもちょっと腑に落ちないよ。




「骨は・・・折れてないな。見たところは内蔵も大丈夫そうだ。口の中が少し切れてるな・・・・あと頬も」



「・・・・!!」


再び目を開けたところに映ったのは、疲れたような表情をした豊だった。






「家まで送るぞ?」


体が地面から離される。

抱き抱えられていると気づいても、抵抗できる力はない。







「・・・服、楽しみにしてるよ」



「?・・聞こえない」



「・・・何でもない。ほら、帰るぞ陽、灯」



少し紅潮した顔を暗闇で隠しながら。




少年少女は歩き出す。



それを星だけが見つめていた。



慌ただしい土曜日。


星たちの囁きを聞きながら、その日は終わった。
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