この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
親友が襲われまして・・・・
第12章 妖魔の日曜日
「・・・・・やけに素直なんだな」
「・・・何が?」
「俺がお前を誘ったら、前はあんなに嫌がってただろ?」
「・・・・誘う?違う。それは強制的な・・・」
「・・・つまり?」
美恵は山菜を頬張りながら、目をそらした。
「抵抗しても無駄だってこと」
「目を合わせないってことは本心なのかな?」
握ったフォークで皿の上で転がるミニトマトを指した。
果汁がとくとくと溢れでる。
「・・・・・」
トマトを口に入れて、豊は考えた。
癖を必死に隠そうとしている、と。
指摘され続け、意地を張り、こういう態度なのだと。
顔を見ればわかる。
一人のウェイターが新しい料理を運んでくる。
「豊様、季節の野菜を使用したスープは如何ですか?」
「ん。頂こうか。美恵は?」
無言で頷く美恵。
「置いていってくれ。二つ」
「はい」
ウェイターが静かにテーブルの上にスープを置く。
豊はナプキンで口元を軽く拭きながら、美恵を見た。
スープの登場に、僅かながら歓喜している。
可愛い。そういえば最近はずっと、美恵を見ている気がする。
でもその全てが新しく、彼女のことをもっと好きにしてくれる。
・・・もっと好きにしてくれる。
「・・・何が?」
「俺がお前を誘ったら、前はあんなに嫌がってただろ?」
「・・・・誘う?違う。それは強制的な・・・」
「・・・つまり?」
美恵は山菜を頬張りながら、目をそらした。
「抵抗しても無駄だってこと」
「目を合わせないってことは本心なのかな?」
握ったフォークで皿の上で転がるミニトマトを指した。
果汁がとくとくと溢れでる。
「・・・・・」
トマトを口に入れて、豊は考えた。
癖を必死に隠そうとしている、と。
指摘され続け、意地を張り、こういう態度なのだと。
顔を見ればわかる。
一人のウェイターが新しい料理を運んでくる。
「豊様、季節の野菜を使用したスープは如何ですか?」
「ん。頂こうか。美恵は?」
無言で頷く美恵。
「置いていってくれ。二つ」
「はい」
ウェイターが静かにテーブルの上にスープを置く。
豊はナプキンで口元を軽く拭きながら、美恵を見た。
スープの登場に、僅かながら歓喜している。
可愛い。そういえば最近はずっと、美恵を見ている気がする。
でもその全てが新しく、彼女のことをもっと好きにしてくれる。
・・・もっと好きにしてくれる。