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親友が襲われまして・・・・
第12章 妖魔の日曜日
小一時間後・・・・



「・・・美味しいか?」


「・・・・あぁ」


少しだけ笑いながらデザートを口に運ぶ美恵。

それを同じく、微笑みながら見守る豊。



こうして見ると、女性にしかみえない。

いくら普段、強がりという鎧を着飾っていようと、所詮女性だ。

いくら親友を守ろうと、錆びた銅の剣を振り回しても、女性だ。



誰かが守ってやらなければ。


俺が守ってやらなければ。






まぁ当然、俺にも褒美を貰わなければならないんだけど。





美恵がデザート用のスプーンを置くと、今度は女性のウェイターがコップ一杯の水を運び、二杯テーブルに置いた。



食器は片付けていった。



「・・・・これは?」


「口直しだ」


「嫌な予感しかしない」


「大丈夫だ」



「じゃあ、お前と私のコップ、交換して」


「・・・・・構わない。ほら」



大人しくコップを入れ違える。


それさえも、疑るように凝視する美恵。



「・・・『抵抗しても無駄』なんだろう?」


「わかったよ・・・!飲めばいいんだろ」



コップを口に近づけ、中の液体を口内に注ぐ。
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