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親友が襲われまして・・・・
第12章 妖魔の日曜日
一口、喉にとおした。



「・・?」



ただの水だ。調子も悪くならない。


豊は頬杖をついて様子を眺めていたが、美恵が机の上にグラスを置いたとき、姿勢を直した。



「あんたも飲めよ」


「俺か?俺は結構だ」



「・・・・飲め」



「・・・・・」


豊もグラスを持ち上げ、いっきに全て飲み干した。



美恵は唖然としていた。



一杯、入っていた液体が、どんどん無くなっていった。



それは最初、私の方にあったのにーー




豊はグラスをそっと机に置き、立ち上がった。


「行こうか、美恵」



口元には妖しげな笑顔。



彼女の近くに寄り、手を伸ばす。





「・・・・・」


「どうした?」




美恵は立ち上がらない。


いや、立ち上がれなかった。
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