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親友が襲われまして・・・・
第12章 妖魔の日曜日
「・・・どうした?」


上から目線で豊は言う。


面白そうに、心の奥を覗くように・・・・・。



美恵は伏せ目がちに、豊から目線を外していた。


一見、冷静を装っているに見えるが、息があがっている。


頬は紅潮し、胸で息。
手はもじもじと揉み合わせていた。


「美恵?」

豊はしゃがみ、美恵の顔を下から覗きこんだ。


「!!ち・・・近づくな!」


「大丈夫か?」


口では心配しているような口ぶりだが、豊はサディステックに、ぐっと彼女との距離を縮めた。


「ひあっ・・・・//////」


紅潮した顔。落ち着かない目。下目がちな長いまつげ。うっすら汗をかいた皮膚。どこから出たのかわからない、可愛らしい声。


普段とは違う・・・・官能的な雰囲気を纏った、ただの少女がそこにいた。




「可愛い声をだすな・・・調子悪いのか?」

彼女の手をそっと握る。


「体温もあがっているし・・・」


「っ!やめろっ・・・!手を・・」


「・・・・振りほどけばいいだけだろ?」


「!!」


「俺はただお前の手を軽く握っているだけだ・・・・このくらい、簡単にほどける」


「・・・・」


「・・・・・」





美恵の体は、感覚的にどんどん重くなっていく。

体温は反比例するように、どんどんあがっていく。

あがっていく。



腕はだらりと、片手は豊の手の上に。
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