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親友が襲われまして・・・・
第2章 番犬
『・・・・噂の番犬だな・・』

「・・・伊修院か」

『あぁ。俺が伊修院豊だ』

豊はスマホの向こうで鼻で美恵を笑った。

『心配しなくてもお前が体育倉庫を汚したなんて学校には報告しない。出来の悪い下っ端が争った、と言っておく』

「そんなことどうでもいい」

『どうでもよくないさ。聴け」

ケータイから聞こえてきた音に、美恵は耳を疑った。


<きゃあああ!!!やめてっ>

<黙れ!!>

<ハハッ、縛れ縛れ>


美恵の額には汗が滲んでいた。

この声は、よく知る・・・・


怒りからか手は震え、力がこもる。



やがて一際大きな悲鳴が響いた。




<いやあぁああぁあああぁあああ!!!!!!!!>





『・・・・どうだった?』
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