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親友が襲われまして・・・・
第4章 敵に抱かれる夜
豊はカリスマ性のある男だった。


幼い頃は全ての時間を勉強に使い、親の期待を浴びせられた。


しかし、全てを学び終えたとき、彼は思った。


『俺は何の為につまらない事に時間を割いたんだろう』


頑張れば頑張るほど、彼の中に虚しさは募る。


そして中学校に入ってある男と出会った。


陽と名乗った男は、『楽しければいい』という、豊とはかけ離れた考えを持った少年だった。




中学生はちょうど、性に対する意識が強い時期で、すぐに二人は女と遊びだした。


豊の友人たちもすぐに快楽のツボにはまっていき、そして今彼らは豊のグループの幹部である。



しかし、すぐに飽き始めた。

やがて豊は女を誘拐し、その女に飽きるまで体を交じりあった。






泣き叫ぶ女の顔を見るたび、彼は思う。


『これでいいんだ』



彼は女を、自分に虚しさを感じさせていた相手だと錯覚し、苦しめ続けた。



自分でも間違っていることは知っていた。


だが、やめられない。



また虚しさが襲ってくるから。
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