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親友が襲われまして・・・・
第4章 敵に抱かれる夜
美恵は膝を折りながら足を高く上げ、豊の肩と首の間から足を前方に出し、首の正面でクロスした。



遙から教わった技だ。


苦しそうに顔を歪ませながらも、豊は美恵を見つめる。

それを見て、彼女は寝転がったまま舌を少しだけ出し、小馬鹿な態度。


数秒後、豊が力ずくで足をはねのけ、喉を押さえて咳をした。


その間も美恵は封じられた手を何とかしようとするが、びくともしない。





豊はただ、怒りもせず、美恵の行動を股がったまま眺める。


それに気づいた美恵にまた鳥肌がたつ。



しばらく見つめあったまま。



先に動いたのは豊。

ゆっくりと手を美恵の首輪に触れ、少し強く引っ張った。
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