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親友が襲われまして・・・・
第4章 敵に抱かれる夜
四月の末。

まだ少し寒いので、美恵はジャケットに手を入れ、USBをいじっていた。


証拠を手に入れたが、これは使えない。
訴えても相手にされないし、何より遙が可哀想だ。


美恵の瞳は濁っていた。



いつの間にか着いた自分のマンション。

部屋の前に立ち、彼女は呼び鈴をならした。

遙が怯えるかもしれないから。


しかし、いくら待っても返事がない。

仕方なく合鍵で鍵を開け、部屋に入る。


「遙ー」


「遙ー」


リビングにも、トイレにもいない。
美恵の部屋にも、寝室にも。



そして風呂場に足を運ぶと、彼女の心臓と体温は速くなり、高くなった。



「遙!!!はる・・・・」

倒れていたのは遙。

カミソリ、そして血。
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